IoT時代のアライアンス戦略
人工知能の進化とマッチング数理モデルの提案
冨田 賢 著
[内容説明]
【2017年日本経営会計学会・学会賞(業績賞)受賞】
IoT&人工知能の時代に必読!
企業間アライアンスにマッチング数理モデルを導入した画期的な1冊!
本書は、新規事業のメイン・フィールドであるIoTの収益化から、人工知能の特性、アライアンスの有用性やマッチング数理モデル、新規事業の方向性の探索や推進の仕方までを網羅した、まさにIoT時代のアライアンスによる新規事業立ち上げのテキストである。
豊富な実績を有する経営コンサルタントであり、また、新進気鋭のビジネススクール教授である著者の強みを生かした他に類を見ない実務書であり学術書となっている。
3部構成となっており、第1部と第3部は多くの参加者を集めた著者の人気セミナーの定評ある内容を取りまとめており、第2部は著者の慶應義塾大学での博士論文を改訂掲載している。
IoTや人工知能の評論家的な解説にとどまらず、IoT分野の新規事業立ち上げの実務的な進め方を、収益化の観点を重視して解説。また、人工知能の一分野であるアンサンブル機械学習についての解説も掲載。
本書の特典として、本書が提案するアライアンス先選定の意思決定に利用できる数理モデルの係数算出のWebシステムの使い方も掲載。
IoTの事業化、人工知能のビジネスでの利用、アライアンスの活用、新規事業立ち上げの方向性の探索に関心を持つビジネスパーソンにとって、良き手引書となるであろう。
[目次]
第1部 新規事業のためのIoTの収益化とアライアンスの有用性─人工知能の特性の理解
第1章 IoTとは何か ~新規事業立ち上げのメイン・フィールド
第2章 複合的な事業構築となるIoT ~アライアンスの主戦場
第3章 IoTにおいて大きな役割を果たす人工知能
第4章 IoTの事業化にあたってのポイント
~ニーズの強さと損益分岐を合わせる!
第5章 オープン・イノベーションとアライアンス活用で収益化
コラム 新規事業の発案では,技術起点より顧客ニーズ起点が大切~ユーザー・ニーズをがっちりつかむ!
第2部 企業間アライアンスの相互補完数理モデルの提案と応用
第1章 本研究の概要と意義
第2章 先行研究のサーベイ
第3章 アライアンスの相互補完モデルの構築
第4章 フロー・インテンシティとフロー・バランスの概念の導入
第5章 152社のコンサルティング先企業データと評点付け方法
第6章 相互補完強度係数のPython言語での算出と検証
第7章 モデルの発展1:アライアンスの加算モデルの構築と検証
第8章 モデルの発展2:アライアンスの相乗モデルの構築と検証
第9章 本研究のまとめ〜成果と今後の課題
コラム2 数学の基礎情報 2次元上のマップでの距離の算出と正規化
第3部 新規事業立ち上げの具体的推進─方向性の探索,営業推進,チーム構築,人工知能の活用
第1章 企業間アライアンスを実際に推進するにあたって
第2章 新規事業立ち上げで,どこに一歩を踏み出すか
第3章IoT分野の新規事業においても営業推進が最重要
第4章 人工知能の戦略的な活用とIoT全体をコーディネートする人材の必要性
おわりに~経営判断の軸を示すための経営学
著 | 冨田 賢 著 |
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出版年月日 | 2017/04/11 |
ISBN | 9784561266969 |
判型・ページ数 | A5・248ページ |
定価 | 本体2750円+税 |